長野で一日の気温差が30℃以上??
こんにちはMです。
今気象予報士会のメーリングリストで、長野県の高地、菅平という所のアメダスで日較差(一日の最高気温と最低気温の差)が31.5℃を記録したということが話題になっています。公式記録なのかはわかりませんが、朝5時と6時の間に- 20℃以下になり、日中は10℃を超えたそうです。原因はいろいろあると思うのですが、夜に気温が大きく下がるときは必ずと言っていいほど晴れです。たぶん聞いた事があると思いますが「放射冷却」という現象のためです。
この「放射冷却」って一体なんなのか、僕が小さい頃は放射能のせいで冷やされてるのかなと思っていたのですがもちろんそうではないんですね。何が「放射」しているかというと「赤外線」なんです。曇りの日は地面から放射される赤外線が空で雲に遮られるのであまり冷えず、晴れの日は遮る雲が無いためにどんどん赤外線が放出され地面が冷やされるんです。
もう少し詳しく言うと、太陽や地球からは電磁波が出ているのですが、太陽からは電磁波のうち「可視光線」が最も多く出ます。可視光線は「可視」な光ということで目に見える電磁波、だから太陽は明るいんですね。そして地球から出る電磁波は「赤外線」が最も多く、この赤外線は熱を伝える性質があります。つまり太陽からのエネルギーは「可視光線」と言う形で地球に降り注ぎ、逆に地球は「赤外線」で宇宙に熱を放出します。なので、夜は太陽からの「可視光線」が届かず、赤外線がどんどん放出されて地表の温度が下がるんですね。夜に雲があると赤外線が遮られてあまり冷えないのですが、晴れて遮るものが無いとどんどん冷えて温度が下がるんですね。これが放射冷却なんです。
ちなみに今回の写真は、17日(土)の夕方に勾当台公園付近で撮ったものです。以前に紹介した「巻雲」がたくさん出ていました。低気圧の接近を予言する雲ということで、翌日はちょっとですが雪が降りましたね。
トラックバック URI : http://www.partyfunk.com/wp/wp-trackback.php?p=48
コメント (115)