2006/12/27 水曜日

「なんか変」

Filed under: 未分類 — meguro @ 12:53:01

 こんにちはMです。
昨日の夜から今朝にかけて急激に発達した低気圧の影響で大荒れの天気でした。
図が今朝6時の天気図ですが、低気圧の中心気圧が988hpa(ヘクトパスカル)とたった一日で18hpaも低下しています。今回の低気圧、進路も発達具合もまるで10月初めの漁船転覆事故の時を思わせるほどそっくりです。
061226_21utc2.jpg
このように急速に発達する(中心気圧が急に低くなる)低気圧を爆弾低気圧と言ったりします。低気圧の中心気圧が低くなると言うことは、空気の圧力が周辺 より小さくなると言うことなので、低気圧に向かって空気が流れ込む力が強くなります。そうすると、低気圧に向かって強い風が吹くと言うことになるし、雨雲 もより発達し激しい雨が降りやすくなります。また、空気が地上を押さえつける力が弱くもなるので、その分海面が上昇します。1hpa低くなると1cm海面 が上昇すると言われているので、波も高くなりやすくなります。というわけで、中心気圧が低い低気圧はより危険な低気圧だと言うことなんです。

それにしても、タイトルにもあるように「なんか変」というのは低気圧の進路なんです。今回の低気圧は図の赤い矢印のような進路を取っています が、私の記憶だとこの時期は低気圧は青い矢印を通ることが多いような気がします。さらに、低気圧は南東側に暖かい空気があったり、北西側に冷たい空気があ るとより発達するのですが、今回の低気圧は季節はずれの暖かい空気によって発達しているようです。(そのため今日はずいぶん気温が上がっているんです ね。)
ちなみに、低気圧の進路が違うとどうなるかと言うと、このように日本の南岸を低気圧が通ると、太平洋側(つまり仙台や東京ってことですね)で 天気が荒れるんです。もし、この低気圧に強い寒気が流れ込んでいたら昨日は大雨ではなく大雪になったでしょう。このような低気圧を南岸低気圧と呼んで、普 通は2月から3月にかけて多いようです。

ということで、やっぱり今年は暖冬みたいですね。 

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